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タイ大卒者の就職事情と、タイ労働市場の現状と課題 3/8

こんにちは、副幹事の小田原です。
8回にわたってタイ大卒者の就職事情とタイ労働市場の現状と課題についてお送りしています。
今回は第3回目になります。
第1回はこちら
第2回はこちら
3.タイ企業の新卒者に対する考え方
【ポイント】
・タイの企業は「即戦力」を求め、「新卒者」を教育しようとは考えていない。
・未熟な労働者は、転職を繰り返す中で技術を磨いていく。
・タイ人=飽きやすい=離職率が高い、という理解は誤解に基づく偏見。
 新卒者に対する企業の考え方は、日本とタイでは大きく異なる。「企業内労働者」という言葉があるように、日本では人材は企業が内部で育て上げるものという考え方が一般的だが、タイの社会にそのような習慣はない。タイの企業が求めるのは、すでに技術や知見を兼ね備えた「即戦力」としての“熟練”労働者。新卒者を雇用して育てるという考え方がそもそも存在しなかった。
 最近になって経済や企業も変化し、日本や欧米などと同様に定期的に大学新卒者などを採用する企業も散見されるようになったが(例えば、サイアムセメントなど)、まだまだ少数派。大半の地元企業は今なお、即戦力となる人材を求めるのが通常で、新卒者を採用したり教育しようなどとは基本的に考えていない。
 こうした現実も一因となって、タイではブルーカラーを中心に労働者の定着率が低い。タイの労働市場では、技術的にも能力的にも未熟な労働者はいくつかの現場を経験しステップアップしていくという考え方が一般的にあり、労働者自身も離職し転職することをむしろ肯定的に捉えている。企業側もそれを当然と考えている。
 なお、タイで労働者の定着率が低いとされるのは、現場労働者すなわちブルーカラーの労働市場で顕著とされ、オフィス勤務すなわちホワイトカラー層で際立って定着率が低いという事情は存在しない。タイ人=飽きやすい=離職率が高い、といった認識は誤解に基づくものであり偏見に近い。
続く
小田原 靖
タイ王国和僑会副代表幹事
PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) CO., LTD.代表取締役
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