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タイ大卒者の就職事情と、タイ労働市場の現状と課題 4/8

こんにちは、副幹事の小田原です。
8回にわたってタイ大卒者の就職事情とタイ労働市場の現状と課題についてお送りしています。
今回は第4回目になります。
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら
4.タイ人学生の就職活動
【ポイント】
・タイの大学には就職支援制度が存在しない。リクルーター制度もない。
・一軒一件、企業のドアを叩いていくのがタイ新卒者の就職活動スタイル。
・インターネットの求人サイトも、キャリアアップ向けに開設。新卒向けではない。
 日本の大学には「就職課」あるいは「学生課」などといった就職支援窓口が学内に設置されているのが通常だが、タイの大学にはそのような支援制度は存在しない。わずかに、チュラロンコーン大学やサシン経営大学院等に「キャリアセンター」が置かれているが、実体には乏しく、外部に委託した人材紹介会社が就職説明に訪れるのがせいぜい。こうした点も日本とは事情が大分異なる。
 
タイの大学生が就職情報に接することができる機会としては、大学や学部単位で開かれるジョブフェアーへの参加や人材紹介会社への登録が一般的。同じ大学の先輩が後輩の面倒を見るような日本式のリクルーター制度も存在しない。習慣そのものがないと言っていい。個別に人脈をたどって一つ一つ企業のドアを叩いていくのが、タイ流の就職活動スタイルと言える。
 日本では、大学生がアルバイト先にそのまま正社員として就職するケースもまま見られるが、タイでは通訳などの特殊技能を除けば、そういったルートもまず存在しない。そもそもタイの大学生は学業に忙しく、学期中はアルバイトをする余裕すらないのが一般的。日本の大学生とは異なり、タイの大学生は制服を着用し、毎日朝から晩まで真面目に学校に通うのが通常で、アルバイトをする機会もないから企業との接点も持ち得ない。それがタイの大学生の実情といえる。
 インターネットの求人サイトを活用した就職活動は、今では全世界で当たり前のように行われており、タイにもそうしたウェブサイトがいくつかある。中でも「Job DB」と「Job Thai」が2大サイトとされているが、いずれもメインは中途採用者向け。すなわちキャリアアップしようと志す人々に向けたサイトで、大学新卒者が登録できるような求人サイトは存在しない。背景には、前述したように新卒者を「即戦力」として見ることのないタイ社会の現実がある。
続く
小田原 靖
タイ王国和僑会副代表幹事
PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) CO., LTD.代表取締役
会社のwebサイト:
タイ人材紹介業http://personnelconsultant.co.th/
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