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タイ大卒者の就職事情とタイ労働市場の現状と課題 Pt.5

こんにちは、副幹事の小田原です。
8回にわたってタイ大卒者の就職事情とタイ労働市場の現状と課題についてお送りしています。
今回は第5回目になります。
第1回はこちら
第2回はこちら
第3回はこちら
第4回はこちら
5.官業に対する考え方
【ポイント】
・公務員は「夢のない職業」という受け止め方。
・一方で手厚い福利厚生制度に守られた公務員。
・中間所得層以上のタイ人は就職口を民間に求めるのが一般的。
日本ではエリート大学卒業者を中心に中央省庁指向が極めて強いが、タイでは全く事情が異なる。
中央官庁をはじめタイの公務員の給与水準は驚くほど低い。2012年に改訂されたバンコク都知事の月収はわずか11万120バーツ(約27万5300円)、副知事でも8万7000バーツ(約21万7500円)。物価が異なるとはいえ、信じがたい水準だ。タイでは公務員の兼業が認められており、こうした事情も給与を低額に押し止める要因となっている。
給与が低ければ、当然、学生の人気も低く、タイではエリート大学の卒業生が好んで公務員の道に進むことはほとんどあり得ない。どの官庁も日本と同様にピラミッド型の組織をしており、どんなに実力があっても基本的に上司を追い抜くことはできないことも不人気を助長している。給与が安く、昇進もあまり期待できない。タイでは現実に、公務員が「夢」のない職業の一つと受け止められている。
もっとも、日本と同様に、公務員は手厚い福利厚生制度で守られている。配偶者や子供だけでなく、親の社会保険にも加入でき、子供の学費援助も存在する。国立大学で選ばなければ、ほとんど自己負担なく大学まで進学させることも可能。タイにおいて公務員とは、相対的に貧困層出身者が就く仕事と受け止められている。
このため、親が比較的経済力を持った中間所得者層以上の出身者の多くは、就職口を民間に求めるのが一般的。自分の力一つで高額の給与を得ようという「夢」を彼らは常に追い求めている。
小田原 靖
タイ王国和僑会副代表幹事
PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) CO., LTD.代表取締役
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