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涙の数だけ大きくなれる by 木下晴弘

表表紙に書いてある
「一気に読むには感動が大きすぎる」という
言葉は嘘ではありませんでした。
物語になっているためアッという間に読み終わってしまいます。
本当はじっくり味わいたい、でも次を読み進みたい、そのような
葛藤の中、我慢の出来ない私はつい先を急いで読み進めてしまいました。
でもそのたった1時間の間に何度ウルッときてしまったことか・・。
1番感動した話は「母の足」です。
ある会社の入社試験では母親の足を洗ってその感想
を述べる、という課題があります。
そんなの簡単だ、と思っていた学生も実際やろうと思うと
母親になかなか言い出せません。
やっと母親に言って足を洗おうとすると、荒れ放題で
ひび割れ状態になっていてその学生は絶句します。
父が早くに亡くなったあと、僕たちを一生懸命育てるのに
仕事をしてきた足だ、と思うと胸がいっぱいになりました。
「長生きしてくれよ」というのが精一杯でした。
しばらくすると息子の手に母親の涙が落ちてきて、
学生は親の顔を見ることが出来ずありがとう、とだけ
言って部屋にこもりました。
この部分を読んでいて、私の涙は止まらなくなりました。
いまだかつて両親に御礼を言ったことがないのです。
学生たちにこのような課題を与えるなんてこの会社の
社長は本当に素晴らしいと思います。
私の会社でも先日母の日キャンペーンを行い、カードを
おまけでつけました。
そこに書いたのは
「産んでくれてありがとう」
という言葉。
普段恥ずかしくていえないことをカードとプレゼントと
一緒に渡すという企画です。
企画自体はなかなか好評ではありましたが、やはり私自身
がある壁を越えていないために私にとってこの企画は
まったく満足いくものではありませんでした。
その理由は私自身が1度も言ったことがないからです。
母親の足を洗うことはさすがに照れくさくて出来ませんが、
次回帰国の時はどうにか両親に気持ちを伝えておきたい
この本がそういう気持ちにさせてくれました。
栗原