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【コラム】日本の常識とは違う?!タイの新卒採用の実態とは?

新規進出の企業様から人材についてのお問い合わせを多く頂く中で、特にタイの大学についての質問を多く寄せられます。弊社でも15年前から優秀な新卒人材を採用し育成していくことをお勧めしてきました。今回はそんな新卒人材の現状について紹介したいと思います。
タイの大学生はいつ卒業し、いつ就職活動するのか?
まず、多くの質問に出る卒業の時期ですが、タイの大学は「卒業単位を取り終われば終了」という考え方のため、学生個人によって卒業時期が異なります。
現状は予定就学年数4年の中で前期・後期の授業とサマースクールで単位を取得して卒業するため、3年半で卒業する者、サマースクールで卒業する者、サマースクール後に卒業する者、4年半かけて卒業する者と様々です。学生の割合としては、3月終了の学生が全体の6割です。その他は3割は3年半または4年半で単位を取り10月で終了する学生です。残りの1割サマースクールという夏季講義で終了という状況です。併せて就職活動の時期も様々で、早い学生は日本のように在学中から活動を始めますが、のんびりした学生は勉学の疲れを癒すため故郷の実家に戻りゆっくり過ごした後、就職活動を始めるという学生も多くいます。こうような状況からタイでは一年中、新卒の人材が就職活動をしている状況と言えます。
また卒業式は終了時期に関わらず、各大学で年に一度盛大に行われています。時期としては5月のチュラロンコン大学から始まり、12月までの間でそれぞれ設定されるそうです。
■どのように就職活動しているのか?
タイの大学は「大学は学問を学ぶ場である」という認識が強く、日本の大学より就職支援の意識が薄いのが現状です。各学部の総務担当者が企業との窓口も兼任しており、学内での情報は限られてしまうため、学生個人で情報収集をし、活動していくことになります。
情報収集の場としては主に人材紹介会社への登録、ジョブフェアへの参加と求人情報サイトへの登録が企業との接点になっています。
ジョブフェアとは、求人している会社と求職者を一箇所に集めて行う就職説明会です。各大学の講堂またはクイーンシリキットコンベンションセンターやサイアムパラゴンのイベント会場などに求人企業や求人紹介会社がブースを設けます。大学卒業前後の学生、転職希望の人材まで幅広く足を運んでいるのが特徴です。2010年はバンコク市内では大きなジョブフェアが9月、10月、11月と開催され、弊社を含め200~300社の企業が出展しました。
大学主催のジョブフェアは1月が一番盛んな時期で弊社では今月17・18日カセサート大学、20日キングモンクット大学とブラパー大学、25日・26日シーナカリンウィロート大学と参加し、多くの新卒候補者に日系企業を紹介し登録を促します。
また弊社主催で行っている国立大学内での就職活動セミナーは、主に日本語学科3・4年生へビジネスマナーや日系企業での就職心得などを講義しています。訪問回数を重ねるうちに大学側も就職活動支援の重要性を理解してくれるようになり、積極的に受け入れてくれるようになりました。
■新卒の給与平均とは?
弊社実績による大学新卒候補者の初任給は平均で製造業・事務職10,000バーツ前後、製造業・技術職15,000バーツ前後、非製造業・営業職で13,000バーツ前後という結果がでています。語学能力や出身大学によっても幅がありますが、日本語通訳として採用された新卒人材に限ると約16,000バーツから20,000バーツの間で推移しており、日系企業の日本語人材への需要の高さが表れています。
小田原 靖
タイ王国和僑会副代表幹事
PERSONNEL CONSULTANT MANPOWER (THAILAND) CO., LTD.代表取締役
会社のwebサイト:http://personnelconsultant.co.th/
紹介ページ:https://waoje.net/db/bangkok/database-column/members/personnel-consultant-manpower-thailand-co-ltd/