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【コラム】人間の幸福ってなんだろう?-GNH(国民総幸福)について-2/3

「(前略)私は、現在タイのバンコクで、主に障害をお持ちの方を対象にしたバリアフリーツアー、リハビリを目的とした長期滞在(ロングステイ)支援の仕事をしています。滞在中にタイの自然体験・文化体験・人との交流をしていただき魂を揺さぶり、心身の健康の維持・増進・回復を図っていただくことが目的です。そもそも、この事業を始めたきっかけのひとつとなったのは、学生時代のネパールの旅でした。(後略)」(GNH研究所に提出した自己紹介文より抜粋。http://www.gnh-study.com/index.php )
今から二十数年前。その頃の筆者は、書物や新聞だけの知識で凝り固まり、第三世界の最貧国のひとつネパールは悲惨な状況に違いないというイメージを抱えてカトマンズの空港に降り立った。ところが、数日もしないうちにそのイメージはぼろぼろと崩れ去ってしまった。
ある日、ある地方の村で親しくなったネパール人に、彼も日本人の友人ができたことを自慢したかったのだろう、村中の親戚の家々を連れまわされた。
どこも貧しい農家で、まずは納屋に招き入れられる。土間では大体農婦たちが数人何やら作業をしている。縄を紡いだり、農具を直したり、赤ん坊をあやしたり。
すると、どの家でも、奥から自家製の焼酎が汚いコップに注がれて出てくる。煎った大豆が肴として供されることもある。
土間の農婦が何かを云っている。友人がそれを英語に通訳し私に伝える。
「あんたは何歳だ?」
大体こういった感じだ。大した質問ではない。
「20歳ですよ。」
と答えると、皆で腹を抱えて大笑いする。何故だか判らない。
「あんたは学生か?」
「はい。そうです。」
大笑い。
何故だか判らない。
「あんたは結婚してるのか?」
「してません。」
大笑い。
何故だか判らない。
「兄弟何人だ?」
「二人です。」
大笑い・・・・
とにかく筆者が答え、友人がネパール語に通訳するたびに土間の農婦たちが大笑いする。
「あれ?何故だか判らないが、全然悲惨じゃないじゃないか?」
筆者の目から鱗が落ちた瞬間だった。
質問など何でも良いのだ。ただこうして、皆と一緒に共通の空間で時間を過ごすことが心地よく楽しいのだ。
幸福なのだ。
確かに厳しい現実もあるだろう。
しかし、その後のネパールやタイの旅で筆者の印象に残ったのは、こうした「豊かさ」や「幸福」を象徴する光景ばかりだった。
以来、「人間の幸福ってなんだろう?」を追求することが、筆者の人生のテーマになったのだ。
(次号に続く) リンク元 http://thai-longstay.sblo.jp/article/25873553.html
谷田貝 良成
タイ王国和僑会代表幹事
Wellness Life Project ( Thailand ) Co.,Ltd.代表取締役
バーンタオ村村長兼ウエルネスライフ・プロデューサー
会社のwebサイト:http://www.baantao.com
紹介ページ:https://waoje.net/db/bangkok/database-column/members/wellness-life-projectthailand-co-ltd/